私は焚き火が大好きです。私の焚き火台はソロ用ですから、キャンプファイヤーのような大きな炎は出ませんできませんが、この小さい火をゆっくり眺めていると、とても心地よく安らぐのです。https://youtube.com/shorts/mjsFXaz2ocY
そこで調べてみたところ、「1/fゆらぎ」といいキーワードにたどり着きました。
「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)とは、パワー(スペクトル密度)が周波数 f に反比例するゆらぎのこと。ただし f は0より大きい、有限な範囲をとるものとする。」1)と、されています。これは1/fノイズとも呼ばれており、自然現象においても見ることができます。小川のせせらぐ音や木漏れ日など、自然界のものから、人の心拍の間隔など人にも大変関連があるものです。
『生物に与える効果については、生体のニューロン(神経細胞)が生体信号として電気パルス(電気信号)を発射しており、細胞の発射間隔を調べたところ、その間隔が1/fゆらぎをしていることが発見されている。 そのことから、生体のリズムは基本的には1/fゆらぎをしていると分かり、この1/fゆらぎは快適性と関係があることが判明している。人間の生体は五感を通して外界から1/fゆらぎを感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、精神が安定し、活力が湧くと考えられている。精神・心理的変化(Mental / Psychological transition: 鬱状態から回復へ精神・心理的状態が変化)時の人間が描いた絵画などに1/fゆらぎが表現されたケースを科学的に示した例がある。』2)と、されています。
もう少し詳しく説明している書籍がありました。「自然界の1/fゆらぎの周波数は10~1,000Hzレベルのに対し、心拍変動の場合は0.0001~0.01 ~0.4~1Hzの周波数を対象としている点で全く異質のもでのある。ただこの物理数学的な解析結果の右下がり傾向となるグラフの形にヒントを得た解決法として“1/f‐likeスペクトル解析法”として発表されたが、実際の林宗使用にあたっては具体的にはこの解析方法で算出処理されたバランス指数(balance index)を指数として用いている。つまり1/fゆらぎ音波の持つ特性を利用して体内揺らぎ減少としての心拍リズムのゆらぎの中からヒトの情動反応を探り出す手段に応用したものといえる。」3)とされています。
つまり、焚き火の炎のゆらぎは見る人の体内ゆらぎに“共鳴同調”を引き起こし、「凸凹の激しかった周波数分析図が一定のグラフに変換されたスペクトルが得られる」4)のです。
焚き火のプロも「人間自身も揺らいでいていることがわかっていて、外からのゆらぎを得ると共鳴し、自律神経が整えられ、精神が安定する。焚き火の前で、言い争いや、取っ組み合いのケンカが起きないこともうなずける」5)「仕事で疲れていたり、心が病んでいる人は、炎の前に座って健康な体や精神を取り戻してほしい。」6)と、著書で述べており、焚き火がいかにリフレッシュに役立つか語ってくれています。
焚き火はただ見ているだけもいいですが、食事も楽しめるのも醍醐味のひとつではないでしょうか。写真は新潟の叔父が農業をやっており、そこからいただいたサツマイモです。蒸かしたサツマイモよりも甘く、とてもおいしかったです!叔父は新潟の茶豆(枝豆の品種名)も生産しています。ぜひ次回は茶豆の“焼き枝豆”をレポートしたいと思います。
今後も、リラックス効果や自己開示の効果など、企業研修やリワークプログラムとしても効果が望まれる焚き火に注目していきたいと思います。
【引用】
1)2) ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/1/f
3)4)後藤幸生著「体内1/fゆらぎ様現象検出 心身自律神経バランス学」真興貿易医書出版部2011年P70
5)6) 狩野正義著「焚き火の本」山と渓谷社2020年P29