社会保険労務士事務所に勤務する際に求められるスキルは、専門的な知識だけでなく、事務所の運営やクライアント対応に関わるスキルも重要です。以下に必要なスキルをいくつか挙げます。
1.労働法や社会に関する知識
社会保険労務士事務所での業務では、労働基準法や社会保険関連法令の知識が求められます。例えば、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険などに関する手続きや、規則の作成、改訂といった業務があります。法改正に敏感で、常に最新の情報を把握する能力が重要です
2.パソコンスキル・ITリテラシー
多くの事務作業はパソコンを使って行われるため、Microsoft ExcelやWordなどの基本的なオフィスソフトを使いこなすことは必須です。また、労務管理ソフトや手続き専用のシステムを使うことも多いので、ITリテラシーは必須です。
3.コミュニケーション能力
クライアントとの話し合いが多い職場なので、相手の要望を正確に把握し、適切に対応するためのコミュニケーション能力が重要です。 企業の人事担当者や経営者と相談する機会が多いため、口頭やメールを含め柔軟な交渉能力が求められます。
4.書類作成能力
社会保険や労働関連の手続きでは、正確な書類作成が求められます。多くの手続き書類はフォーマットが決まっていますが、内容のミスや誤りがあると再提出が必要になったり、クライアントに迷惑をかけたりすることがあるため、正確性と十分な確認が求められます。
5.スケジュール管理能力
期間が決まっている業務が多いため、タスクを効率的に進めるためのスケジュール管理能力が必要です。 特に、複数のクライアントを同時に対応する場合、優先順位をつけて対応することが求められます。
6.法律の解釈力
法律や規定をただ知っているだけでなく、それを実際の業務にどう適用するのか考える解釈力が重要です。 特にクライアントごとに異なるケースに応じたアドバイスが求められるため、法律一辺倒でなく柔軟な対応力が必要です。
7.倫理観と守秘義務の遵守
社会保険労務士事務所では、企業や従業員の個人情報を扱うため、守秘義務が非常に重要です。また、助成金を取り扱うときは、一層の法令順守の観点からも倫理観が求められます。
8.営業・ビジネスマナー
クライアントの獲得や維持も大切な仕事の一部です。新規のクライアントとの接触や既存クライアントとの関係のために、営業力やビジネスマナーが必要です。
とはいえ、一番はどの仕事でも共通する『報連相』のコミュニケーションを保つことが大切です。テレワークが主流の昨今ですが、なお一層のコミュニケーションがとれる組織作りが求められるでしょう。
(ITリテラシー向上訓練中の様子です。)